株式と債券の組み合わせ効果
『長期投資は株式一択』が本当にベストなのか
みなさんはどのような金融商品で資産運用をされていますか?いま流行りの「S&P500」(S&P500指数に連動する成果をめざすインデックスファンド)や「オルカン」(全世界株価指数に連動する成果をめざすインデックスファンド)などでしょうか。複数の資産クラスを組み合わせるバランス型ファンドでは、主に株式と債券を組み入れています。それでは、株式と債券を組み合わせることは、本当に有効と言えるのでしょうか。
「長期投資を前提とすれば、上昇力の大きい株式だけを保有すれば良いのでは」といったお声もいただきます。2024年12月末までの過去1年間では、先進国株式の代表的な指数(MSCIワールド・インデックス)は円ベースで30%以上上昇しており、この結果だけを見ると「債券の保有は必要ない」と考えてしまいそうです。
参考記事:
株式の値動き(リスク)は債券よりもはるかに大きい
過去の実績を見ると、株式の動きは上昇幅が大きい分、下落幅も大きいことは明らかです。2008年のリーマンショック時においては、先進国株式の代表的な指数は年間50%を超えるマイナスリターンとなりました。想像してみてください。あなたがもし1,000万円の資産を保有していたとして、それがある日400万円台になっていたら本当にショックですよね。
株式と債券は相性のいいパートナー
値動きの大きい株式に比べ、債券の上昇幅は小さいものの、安定性に優れています。
2008年中、円ヘッジをした先進国債券の指数(ブルームバーグ・グローバル・アグリゲート・トータルリターン・インデックス、円ヘッジベース)は若干ながらプラスのリターンとなっていました。株式と債券はお互いにない部分を補うため、両資産を半分ずつ保有していれば、資産全体の下落幅を大きく縮小することができたはずです。
参考記事:
他の期間における動きもみてみましょう。株価が大きく下落した2002年や2011年にも債券はプラスのリターンを確保しています。また、2023年までの30年間に、株式と債券が同時にマイナスとなったのは3年のみで、株式と債券は相性の良い資産クラスであることが確認できます。
(楽天投信投資顧問「グローバルAZファンド 販売用資料」より抜粋)
株式と債券の適切な組み合わせの比率については、投資の目的や投資期間によって変わってきます。ご相談を希望される場合は、青山フィナンシャルサービスにご連絡下さい。
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