為替レートは予測できる?
昨今は「32年ぶりの円安」などといった見出しがあちこちにあふれています。それでは、為替レートはどうすれば予測できるのでしょうか。まず、為替レートが変動する要因を確認してみましょう。
まず挙げられるのは金利差です。高金利で運用した方が資産は増えるので、高金利国の通貨は買われるのは当然です。しかし、インフレ率が高い場合はどうでしょう。高インフレ国では通貨の価値がどんどん下落するので、金利が高くても追いつかない可能性があります。実需という面では貿易収支も大きな影響があります。輸出が輸入よりも多ければ、支払いのためにその国の通貨は買われることになります。
政治や経済の安定した国の通貨は、リスクが低いため買われ易くなります。さらに戦争などの有事の際には米国などの主要通貨が買われる傾向があります。一方で為替介入はどうでしょうか。一般的にファンダメンタルズを伴わない為替介入の効果は一時的と考えられています。金利差が開く中で、介入を続けても大きな流れを変えることは難しそうです。
これ以外にも為替の変動には様々な要因が絡んでおり、それらが24時間刻々と変化することから、為替レートの予想は大変難しいと言われています。為替の予想に朝晩悩むよりは、必要に応じた一定の比率を海外に投資し、為替ヘッジを活用しつつ、長期で資産成長を見守るというスタンスをお勧めします。
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