意外と深いバリュー株投資
株式のアクティブ運用には様々なタイプがありますが、今回はバリュー(割安)株投資に注目してみます。
バリュー株の運用者は「割安」へのこだわりが強い人が多く、オフィスは郊外、やや古めの割安なビルに入っていたりします。全ての商品、サービスには適正価格があると考え、それより安い価格で投資をする訳ですから、生き方までバリュースタイルになってしまいそうです。
バリュー株投資にも実はいろいろな視点があります。解散価値に注目するディープバリュー(超割安)では倒産寸前の会社も投資対象になります。本来(ノーマライズ)の収益力に着目する場合は、将来の予測はせず、その会社が何らかの外部要因で割安になった局面を狙って投資します。一般的なバリュー手法では、2期先などの収益を予測し、過去や類似会社と比較し割安と判断される場合に投資します。DDM(配当割引モデル)やDCF(キャッシュフロー割引)モデルを使用して割安度を計るケースでは、ある程度将来の成長も織り込まれるため、バリュー色は薄まってきます。
バリュー投資で気を付けたいのは万年割安株に投資する「バリュートラップ」です。株価はどんどん下がっても、バリュエーションはさらに割安になるため、いつまでも保有を続けてしまいます。
バリュー株運用者に限らず、ファンドマネジャーには個性豊かな人も多いので、機会があればSNSや出版物などをチェックしてみると面白い発見があるかもしれません。
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