債券信用格付の基礎知識
『格付』と一言でいっても、芸能人格付やレストランの格付、最近ではESGへの取組みを評価したESG格付など様々ありますが、ここでは債券を発行する企業や国(債務者)の利金や償還金の支払い能力(信用力)をランク付けした『債券信用格付』についてのお話しです。
格付会社としては、国内ではR&I(格付投資情報センター)やJCR(日本格付研究所)、海外ではMoody's(ムーディーズ)、S&P(スタンダード&プアーズ)、Fitch(フィッチ)などが有名です。
格付には図表のような定義があり、概ねどの格付会社も類似した体系となっています。BBB格以上が相対的に信用力が高い"投資適格債"、BB格以下が"投資不適格債"もしくは"ハイイールド債"などと呼ばれ、不安定な要素が高いとされます。しかし、格付会社によって格付に違いがあり、海外の格付会社に比べ国内の格付会社が高い格付を付与している場合があるため、注意が必要です。
また、それぞれの格付には『+』や『-』の符合や、『ポジティブ』『ネガティブ』などの方向性が示されます。不安がある場合は、複数社の格付を確認するか、専門家に相談してみることをお勧めします。
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