『過去の実績』で、将来の予測はできる？

株式投資をする際には、何を基準に銘柄を選びますか？

まず最初に思い浮かぶのは「実績リターン」ですよね。過去、何倍にもなった話題の銘柄に投資したくなるのは当然ですが、その銘柄が本当に”今後も上昇する可能性が高い”と言えるのでしょうか。一般的には「過去のリターンで将来の予測は出来ない」と言われています。過去大きく上昇した銘柄は、大きく下落する可能性も高そうです。

それでは、業績の良い会社の株式はどうでしょうか。過去何年にもわたり、増収増益を続けてきた優良企業であれば、将来も良い業績を上げられる可能性は十分にありそうです。
ここで問題になるのは、「業績の拡大=株価の上昇ではない」という点です。誰もが認める優良企業は、将来も優れた業績を上げることが「期待」されています。

言い換えれば「株価には将来の好業績見通しが全て織り込まれている」のです。プロのファンドマネジャーやアナリストは、他の投資家が期待するよりも、高い成長を実現できるかどうかを見極めるために、日々様々な調査・分析を行っています。一般的なアクティブ運用のアナリストが常時カバーできる銘柄は20～30社程度で、売買推奨の６割が的中すれば優秀と言われています。

もし、ご自身で個別銘柄を調べる十分な時間がないと感じている場合は、広く分散投資を行う投資信託などを活用することもご検討ください。