『正しい判断』って、思っているよりも難しい!
投資セミナーなどに参加すると、簡単な思考ゲームが行われることがあります。
「今回参加していただいたあなたに特別プレゼントです。お好きな方を選んでください。」
A :1割の確率で10万円がもらえる
B :希望者全員に1万円がもらえる
どちらを選びましたか?私なら確実に1万円がもらえる「B」を選びます。
では、逆のケースではどうでしょうか。「参加費として、どちらかを選んでください。」
A´:1割の確率で10万円を支払う
B´:参加者全員が1万円を支払う
皆さんお気付きかもしれませんが、上記の期待値はどちらも1万円で経済的な価値は同じです。
人は一般的に「目先の利益を確定したいと考え、損失の確定を避けようとする傾向がある。」と言われています。投資行動においては、小さな利益を10回積み上げても、1回の大失敗で全てを失う、といった事態が起こるのは、この心理に由来します。
売買によって利益を得るということは、他の人たちが売っている時に買い、買っている時に売るという、常識的な心理に反する行動が必要になります。毎朝、毎晩、ハラハラ、ドキドキすればするほど、失敗の可能性は高くなります。
資産運用はプロに任せてぐっすり眠る方が、良い結果が出そうですね。
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